経済的自由を手に入れようと躍起になっていた学生時代から、いろいろと失敗してお金については思うことがあります。
そんな僕が開業した今思う、お金との向き合い方をご紹介したいと思います。
個人の時代に失敗してきてよかった
今考えると、お金を失ってもいいくらいの時にたくさん失敗してよかったなと思います。
1人で勤務医でやっていた時期と、法人を動かすようになってからのお金の使い方は全然違います。
法人だと100万円、1,000万円単位で普通にお金が消えていったり、融資の話も億単位だったりになります。
勤務医時代は空いた日にとにかくバイトをしていて、
週に6〜7日働いていたので、普通の人よりも多くの給料をもらっていました。
しかし、いろいろな詐欺案件への投資に使っていて手元には全然お金がありませんでした。
医者をやりながらでもできることはと考えて、
FXや株、インターネットビジネスや仮想通貨などもやりました。
でも、
ハイリスクハイリターンを夢見て、いろいろと失敗しました。
もし今も昔のようにハイリスクハイリターンに目が眩んで
このお金で何かやってやろう!
という気持ちだったら、
損害額も大きくなって本当に取り返しのつかない痛いことになっていたと思います。
あの頃は失敗もして眠れない夜も結構あったが、
損をしても1,000万や2,000万円とかだったあの時代は、
頑張って働けばなんとか取り返せるお金だったと思います。
でも今は額が億を超えてくるので、そうなると難しかったでしょう。
家族がいる方は難しいとは思いますが、失敗は額が少額なうちがいいと思います。
奥さんとは呆れられながらも苦楽を共にして乗り越えてこれました。
医者と経営は全くの別物
産婦人科を開業していた自分の知り合いの先生が廃業しました。
産婦人科を途中で閉めて、きっと爆弾借金が残っているんでしょう。
60代後半の今も現役で働いています。
ビルクリニックや有床クリニックではない場合はまだ初期投資は少なく済みますが、
産婦人科なので建物が大きめに必要だったり、物件を建てたりするところからやるとなると、資金はまとまってかかってきます。
リスクを見ると医者と経営はちゃんと考えながら並行させないと、
全然別物で、お金にもシビアになって考えてやらないとダメだなと思います。
規模を大きくしてもう少し気楽に経営を
今のクリニックは小さいので年間取り扱っているお産は50〜60件ほどです。
僕自身はまだまだやれると思っていますが、一緒にやっている50代の副院長の体力がきついとのことで、カバーするために非常勤の先生も入れながらやっています。
と思って、規模を大きくしてやっていくために
5年以内くらいで病院のM&Aを準備しています。
ご縁ひとつひとつがつながって、今僕が仕事をさせてもらっていると思っています。
40人ほどの従業員を抱えていて、みなさんのおかげでなんとかやっていますが、
人の問題でもよく悩んだりもします。
規模を大きくすることで、今は少し近すぎると感じる距離に距離感をつくり、
もう少し自分が気楽に経営をやりたいと思って、M&Aを成功させたいと思っています。
所有物件50戸超、豊かな人生のために
実際開業して思うのは、自分の社会からの信用度というのは上がっているのかな感じます。
簡単に言うと金融機関からの信用です。
おかげさまで利益も残せるようになっているので、初め2年間は全然融資してくれなかった金融機関の方も、融資をしっかりしてくれるようになりました。
今所有しているマンションの物件だけでいえば今年中に全部で50戸くらいいきます。
他にも戸建と社宅などいろいろあって、医療法人だけじゃなく3つの法人を使って自分のお金のディフェンス力を高めています。
元々持っていた株式会社が資産管理法人になり、
持っていた23戸をすべてそこへ移して、
そこだけで収益を回せるようになったので、また物件を買っていけるようになり、
空になった個人でまた物件を買って、
またもう一つの法人で物件を買って、
今はその三輪車(法人3社)でやっていってます。
将来医療法人の給料がなくても生活できるようになったら
自分のやりたい仕事だけをストレスフリーにやりたいなと思って、
豊かな人生のために今準備していっています。
まとめ
内容をまとめますと、
- お金の失敗は少額のうちに
- 医者と経営は別物、お金にもシビアになる必要がある
- 距離感を保って経営を気楽にするために規模を大きく
- 法人があるとレバレッジがきく
です。
開業されている方も、されていない方にも
何かのヒントになればいいなと思います。
医者としての仕事をもっと高めたい。
自分のステージを上げたい。